スカイツリー
< 2015年8月3日更新 >







裏サンデー「第4回連載投稿トーナメント」決勝戦
優勝することが出来ませんでした


しかし3位という高い順位を非常に嬉しく、光栄に受けとめております!!
これほどの支持をいただけたことに、とても感動しております。


これまでヒナノミクスへの多くのご支援を、本当にありがとうございました。
おそらくですが、ヒナノミクスの連載実現は残念ながらもう絶望的とみております。申し訳ございません。
これまで様々協力していただいたにも関わらず、
本当に本当に申し訳ございませんでした。

2020年東京オリンピックの元気な流れにこの作品で乗りたかったところですが…!我侭な夢でした。

去年僕はまず、
この作品の扱うテーマなどの都合上、
編集者さんはどうしても避けがちになるだろうと感じ、
ネット展開から直接読者の方々に認めてもらえば商業連載につながりやすくなりはしないかと考え、
各所に公開したりこうしてサイトを作ったりと10ヶ月間やってきましたが、
結果的には、こうしてはっきりと、すがすがしく敗れてしまいました。
まったく甘い考えでした。情けない…。

これを踏まえまして、これからの自分の行動を真剣に考えていこうと思います。

商業の連載とは別に、
ヒナノミクスの展開自体は個人的にゆっくり続けていけたらいいなと考えておりますので、
よろしければ皆様のおヒマの許す限り、
今後ともごゆるりとお付き合いくだされば非常に幸いですm(_ _)m

せめて最後にここで、
ヒナノミクスを連載させていただけるお仕事の話を募っておくことだけ、させていただこうかと思います。
どうかよろしくお願いいたします。一緒にニッポンを明るく!
ちなみに今公開させていただいてるページ数合計は250ページです。
加筆・修正・見直しもバンバンしたいと思います。
僕のスペック(?)ですが、隔週なら1人でも20ページ描けると思います。
アシスタントが必要になっても、少しアテがあるので自分で勝手に拾ってこれます。
月刊なら40ページか45。週刊はどうなるかちょっと自信がありません。虚勢を張ってみると15ページ…?んん?
アイディアも毎日ニュース見ながらメモ帳に書き溜めたりしたのがたくさんありますので、
とにかく全自動で働けますよ!

いかがでしょうか!ご連絡はページ最下部のメールフォームから是非お願いいたします。



ということで……



思い返してみれば色々ありました。

まずは担当編集さんに大絶賛されるも編集会議で通らず、半年間もの修正に次ぐ修正の日々を送った末、
最後まで担当さんには褒められて会議で通らず全ボツ。ですとか、
思い切って作品公開した大手WEBコミックサイトにて受賞圏内までランキング上昇途中喜んでいたら突然、
表現上の問題ありということで作品非公開措置。ですとか、
もっとも多くの応援メッセージとモチベーションをいただいていたWEBコミックサイトで、
フルカラー規定が設けられ公開停止。ですとか、

なかなか波乱を呼びこむ作品だったようです。どれも仕方の無いことですが。笑

あ、あとさりげなく漫画ハックさんのほうで受賞させていただいていた事実に気付いてませんでした!笑
嬉しいです!



そんなこんなな中でやってきて、
僕が一番嬉しかったのは、
「テーマが面白い」
とたくさんの方に言っていただいたことです。
もともとこの作品を思いついたのは…

あ、長くて退屈な話になりますよ笑

この作品を思いついたのは今よりずっと生意気だった(今もですが…)2011年頃の大学生のときでした。
「ニッポンを正面からテーマに扱ったエンタメ作品は今や希少」だの
「若者は政治から逃げてる、俺も詳しくないけどみんな逃げるなら勉強して俺が描く」だの
「ゴッドファーザーみたいな大真面目な世界観の中に日本の萌えキャラを1人つまみいれてみたらどうだろう」だの
「ゆとり世代なめんなよ」だの
若干斜に構えたおかしな根拠を並べて、
これは絶対に面白いからいずれ描こうという作品ネタとして持っていました。

一方で,こんな風に恐れてもいました.
「謙虚を美徳とする日本人には前面に出た愛国心は叩かれるんじゃないだろうか」
「国粋主義の危険人物だと叩かれるんじゃないだろうか」
「政治とかキモいと叩かれるんじゃないだろうか」

…….

しかし,
いざ公開してみて、ご意見をたくさんいただくと、
どうやらこのへんは僕の考えすぎで、心配には及ばなかったようです。
僕の力量の問題によるこの作品の面白さ自体に賛否はあれど、
日本や政治というテーマとしては問題なく受け入れてもらえたこと。
これはとてもとても嬉しく感じ安心したことです。

そしてその上でさらに、
「そのテーマだからこそ面白い」といった非常に真剣で熱心な意見を多くいただいたことは、
間違いなくこの作品での一番の収穫でした。
まだ選挙権のない子。子育ての現場で苦労されている母親の方。官僚の方。中国住まいの中国人の方。
いろいろな方々から貴重なメッセージをいただきました。

この作品は、多くの方の心に響き得る潜在能力を秘めた漫画だと静かに確信できました。

かなり学ばせていただいた意見も多くありまして。
例えば、作品内の宮本秘書官のインターネット肯定の話。「では原始時代にもどりますか?」
これを受けて読者様のコメントとしてこのようなものがありました。
少し長文ですが。

『私達人類はテクノロジーに関して、最初は言い知れぬ衝撃を覚え拒否するが、時間が過ぎると、それがあたかも太古の昔からあったかのごとくに使いこなし受け入れて行く。それが、人間の人間たるゆえんだ。
人類誕生から七百万年。
農耕時代から数えて一万年でもいいが、電気、水道、ガスの生活が当たり前になったのは僅か百年前。テクノロジーに対する様子というのはいつもダイナミズムの中で働いている。
自分の反発する感情が一時的なものなのか、根本的なところを突いているのかはなかなか判断しにくい。
農業は、あたかも人類にとって本質的なもののように思われるが、種やくわやスコップといった存在もテクノロジーの所産。今更、テクノノロジーは人間の本質に反していると言っても、一万年遅い。

って教科書に書いてありました。』

このコメントには圧倒されました。
背後で「その時歴史が動いた」のEDテーマ曲が流れているような気分でした。(謎

内容の的確さや格好良さは言うまでもなく、
自分の作品を起点に読者の方から感想としてこんな見事な引用文を示していただいたこと。
そこにとにかく感動しました。

この作品における、作者と読者のこの上ない関係性を体験することが出来たと感じております。
そして、
読者は作者よりも上手と身にしみました。

これを受けて即座に僕も気持ちが引き締まり、勉強がはかどるという好循環。
おかげさまで特に、歴史というものがさらにさらに好きになったりしました。
歴史こそ人類の物語。
まだまだ知識は乏しいので、知った風に公言することに恥ずかしさはあるものの、
僕は幕末から明治、終戦から平成、にかけての時代がとてもお気に入りです。



星の数ほどの日本国を支えてきた英雄たち。
そしてそれを受け継ぎまさに今を支える英雄たち。

願わくば、遠くてもいつの日か、こういったことを
この作品内で表現しきってみたいと思っております。


つまり、


この作品を本気で展開してきた10ヶ月間は、
僕の人生において無益な時間とはなりませんでした。
間違いなく、財産です。

この、とてつもなく有意義な経験をさせてもらえたこと、
関わっていただいたすべての皆様に感謝申し上げたいと存じます。


心から、ありがとうございました!!!




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